【読書】バナナ・レディ 前頭側頭型認知症をめぐる19のエピソード/アンドリュー・カーティス
こんばんは!
Miです!
みなさんは前頭側頭型認知症はご存知ですか??
通称ピック病とも呼ばれています。
先日祖母がこの病気だということが発覚して調べたので書いておこうと思います。
認知症というと物忘れだったり、あきらかに様子がおかしくなる感じを思い浮かべる方も多いかと思います。
しかし、この前頭側頭型認知症の初期症状はそうではありません。
まるで以前と性格が変わったかのように感じられるのです。
患者により症状は変わりますが、
はっきりと事細かに過去のことを覚えている人もいるし、
たくさんの人の住所や電話番号を暗記できている人もいます。
多く共通する行動としては
『家族、仕事、友人、普通の会話に興味を失い、粗暴で子供じみた行動をとるようになり、融通の効かない人間に変化していく』ということです。
例えば必要以上に甘いものを欲しがったり、飴玉を食べ続けたり、家族が怪我をしてもそれに対して関心を示さなくなったり等。
一見すると病気には見えないのがこの病気の厄介なところです。
人によって異なりますが、自分の身の回りのことにかまわなくなったりと(身なりが酷くなる等)、物事への無関心さを感じ、病気と気付かない家族はその変化に驚き夫婦の場合は離婚に至るケースもあります。(時には鬱病と診断されてしまうケースもあります。)
病気とわかれば受け入れることができても、それに気づかないと“自分をひどく扱う相手”に思えてくる場合があるのです。
そんな人周りにいませんか?
この病気について詳しく書いてある本があまり見つからなかったので、
結果医学書に行き着きました。
脳のレントゲンなど載っていて専門用語もあり読みにくく感じる部分もありますが、
19の実際の患者のエピソードを読めば専門的な部分を読まなくても深く理解出来ると思います。
介護者への専門的なアドバイスも書いてあり参考になります。
もし、この病気について知りたいと思うならおすすめの一冊です。
興味のある方は是非!
バナナ・レディ 前頭側頭型認知症をめぐる19のエピソード/アンドリュー・カーティス